[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大後に店頭で品薄になったトイレットペーパーやティッシュペーパーについて、日本製紙連合会の矢嶋進会長(王子ホールディングス会長)は23日の記者会見で、「1週間程度で解消されるだろう」と述べた。物流の改善が奏功しているといい、「在庫が足りない状況ではない。品薄になっているのは首都圏の一部というところまで改善しており、(品薄状況は)近々間違いなくなくなる」と話した。

 同連合会によると、トイレットペーパーやティッシュペーパーなど衛生用紙の2月の国内出荷量(速報値)は、前年同月比15・1%増の16万5千トン。増加は5カ月ぶりで、昨秋の消費増税前の駆け込み需要の時期と同水準だという。矢嶋氏は「運送をスムーズにしてできるだけ多く店頭に運ぼうと奮闘している」。むしろ品薄が解消された後の売れ行きが心配だといい、「トイレットペーパー需要に関しては4月以降かなり落ち込むと考えている」と話した。

 新型ウイルスの感染拡大後、品薄になったマスクの状況に絡めて、トイレットペーパーやティッシュペーパーも買えなくなる、といったデマがネット上で拡散。スーパーやドラッグストアでは購入を急ぐ消費者が相次ぎ、品薄になった。

 製紙会社でつくる日本家庭紙工業会によると、昨年1年間の国内のトイレットペーパー出荷量(約108万トン)のうち、約98%が国内生産で、供給に問題はないとする。同工業会はこれまでも政府とともに、「冷静な行動を」と呼びかけていた。