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 一昨年4月にかんぽ生命保険の不正販売を報じたNHK「クローズアップ現代+」を巡り、当時の上田良一会長を厳重注意した経営委員会で、森下俊三委員長代行(現委員長)が番組の取材について「極めて稚拙」と述べたほか、当時の石原進委員長も番組批判していたことが複数の関係者への取材で分かった。

 経営委は、番組制作や編集に責任を持つ会長以下執行部とは別の組織で、放送法は番組への干渉を禁じている。番組内容を論評することは干渉にあたると指摘する専門家もおり、委員長と委員長代行の2人が、放送法違反の疑いがある議論に積極的にかかわっていたことになる。

 会長を注意した10月23日の経営委の議事録は、議論の概要を示した議事経過が公開されているだけで、誰がどんな発言をしたかは明らかにされていない。複数の関係者への取材をもとに当日の議論を再現すると、上田氏の面前で森下氏が「クロ現+」について、「郵政に取材を全然していない」と批判の口火を切る。続編に向けて情報提供を呼びかけるネット動画についても「現場を取材していない。ネットを使う情報は極めて偏っている」と批判を続けた。ほかの委員から「若干商品の説明に誤解を与えるような説明がある」「一方的になりすぎているような気がする」などと批判が続き、石原氏も「(かんぽの販売手法について)詐欺とか押し売りとか、非常に抵抗感があります」と述べた。郵政側に会長名の文書で回答することなど、具体的な対応方法についても話していた。

 一方、一部委員が番組批評が出ることについて「経営委員として言えるところがない」「番組に問題があったと話が始まると、違うところに行く。そこは要注意だ」と釘を刺す場面もあった。

 森下氏は今月10日に記者団に対し、経営委で話したのは番組への意見や感想に過ぎず、放送法が禁じる番組への干渉には当たらないとの見解を示している。

 この主張について、砂川浩慶・…

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