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 公立高校の教員採用試験で、博士号取得者を対象にした特別な選考を行う自治体が出てきている。理数系分野などで高い専門性を持つ人材を、高校に呼び込むのが狙いだ。博士が活躍する場を大学の研究職以外に広げる「キャリアパスの多様化」の観点からも注目されている。

 和歌山県海南市の県立海南高校海南校舎で2月、近くの浜で採取した生き物を2年生が観察していた。その様子を見守るのは大畠麻里教諭(39)。「簡単に見える生き物の計測でも、いい加減なデータが一つ交じれば全体の信用性を損なう。観察を行う上での心構えについては、しっかり教えている」。県教委が2015年から実施する、博士号取得者対象の採用試験に合格して教員になった。

 専門は行動生態学で、海のカニがハサミを振る行動などを研究。奈良女子大学の大学院で理学の博士号を取得した。ポスドク(博士研究員)を経て博物館で学芸員をしていた時、恩師の知らせで試験の存在を知った。博物館では幅広い年代の人に生物の生態などを分かりやすく解説する経験を積んでおり、教員として教えることに興味を抱いた。教員免許は持っていなかったが、採用にあたって特別免許状を取得した。

 海南高校は、理数系教育に力を…

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