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 タイの格闘技「ムエタイ」の競技場で、新型コロナウイルスの集団感染が起きた。感染者は23日時点で128人とタイ全体の約2割に上り、新たな感染の火種となっている。当局は首都の競技場やジム、会議場などの閉鎖に踏み切った。

 集団感染が起きたのは、首都バンコクの競技場ルンピニ・ボクシングスタジアム。6日午後に約10試合があり、観客ら数千人でごった返した。試合後、選手のほか、トレーナーや試合進行役の俳優、観戦した軍高官らが次々と発症した。

 ムエタイは隠れた賭けの対象にもなっていて、競技場では熱気がこもり、濃厚接触が避けられない。観客が他の競技場を訪ねたり、職場や自宅に戻ったりして、さらに感染が広がったとみられている。

 タイでは23日時点で721人の感染が確認され、1週間前の約5倍に急増。首都近郊では今月中旬以降、人が集まる競技場や市場、娯楽施設などが次々に閉鎖された。閉鎖は4月12日までとされているが、延長の可能性もある。(バンコク=乗京真知)