ひき逃げ車両、退路を断ったバス パトカーと連携し逮捕

宮坂知樹
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 女性2人をひき逃げして逃走した男らの車を県警がパトカーで囲んで停止させた際、高速バスを車の後方に停車させて退路を断つのに協力したとして、福岡県警博多署は23日、西日本鉄道福岡高速自動車営業所(福岡市中央区)に感謝状を贈った。

 事件は2月25日朝に発生。福岡市博多区の交差点で、朝倉市の20代の男が無免許・酒気帯びの状態で運転する乗用車が、歩いていた女性2人を相次いではねて逃走。その後、男は同乗者と運転を交代し、さらに逃走した。

 車を発見し、筑紫野市内の九州道下り線でパトカーが囲んで停車させる際、乗客十数人を乗せて熊本方面に向かっていた西鉄の高速バスが近くにいた。このバスの40代の男性運転士は警察官の指示に従って車の後ろ側に停車。逃げていた車の退路を断った。乗っていた男3人が逮捕された。

 大森浩明署長は、「早期にさらなる被害を出さずに解決できたのはご協力下さった方々のおかげ。今後もできる限りの安全対策を取った上で、警察にご協力いただきたい」と話した。(宮坂知樹)

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