宝塚歌劇団の雪組公演が22日、千秋楽を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大による中止を乗り越えて、「夢」のひとときが帰ってきた。
演目は、ロバート・デ・ニーロ主演のギャング映画を題材にした「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」。元日から本拠地・宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で上演されたが、東京宝塚劇場(東京都千代田区)の公演は、2月21日の初日以来、2度の中止に見舞われた。若手の活躍の場である新人公演も中止になり、予定されていた公演の約3分の1にあたる10日間しか幕が開かなかった。
11日ぶりに千秋楽で再び幕があがった。この公演は、全国の映画館でのライブ中継は中止になった一方で、有料のCSチャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」で約4時間にわたって生放送された。記者も自宅で観劇し、画面越しでもひしひし伝わってくる雪組生の気迫に圧倒された。
舞台は、その時々の社会情勢…