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東京都内の小学校

拡大する写真・図版修了式を終え、担任の先生から通知表を受け取る児童たち=2020年3月24日午前8時55分、東京都国立市の国立第四小学校、伊藤進之介撮影

 東京都内の多くの公立小学校では24日、今年度の修了式があった。今月初めに一斉休校が始まって以来、約3週間ぶりに子どもの声が響いた学校も。友達や先生と会えた子どもたちは笑顔を見せた。

 「おはよう」「元気だった?」

拡大する写真・図版各教室での修了式を終え、通知表を受け取る児童たち=2020年3月24日午前9時6分、東京都国立市、伊藤進之介撮影

 東京都国立市の国立第四小学校では、午前8時前から市川晃司校長が正門近くに立ち、子どもたちを迎えた。休校中に登校日はなく、「久しぶり!」と友達同士で抱き合う姿も。5年の男子児童は「やっと友達や先生に会えてうれしい」、6年の女子児童は「休み中はヒマで、一日中パジャマで過ごした日もあった。もう明日が卒業式なのは寂しいけど、最後にみんなと会えてよかった」と話した。

 修了式は、各教室で校内放送を聴く形で行われた。

拡大する写真・図版修了式を終え下校する児童たち。担任の先生とは手を触れない「エアハイタッチ」で教室を出た=2020年3月24日午前9時22分、東京都国立市、伊藤進之介撮影

 市川校長は「休み中、担任の先生がみなさんに電話しました。直接声が聞けたときは『○○さん、元気そうです』と職員室で喜び合いました。3月に勉強するはずだったことは新しい学年でしっかり勉強しますので、心配しないで下さい」と話した。その後、転校する子どもたちが「4年間ありがとうございました」「大阪に行ってもがんばります」などとあいさつした。

 式は10分ほどで終了。子どもたちは担任から通知表を受け取り、荷物をまとめると、登校から1時間余りで慌ただしく下校した。国立市では、文部科学省が学校再開の指針を示すことを受けて、4月6日から新学期を始める方針だという。

拡大する写真・図版修了式のため、登校する児童たち=2020年3月24日午前8時、東京都国立市、伊藤進之介撮影

 神戸市の市立小では卒業式が規模を縮小して開かれた。保護者は入場できず、ガラス越しに式の様子を見守るなどした。東灘区の魚崎小ではクラスごとに入れ替え制で式を実施。児童は1メートル間隔で座り、クラスが入れ替わるたびに教職員がいすを消毒した。(三島あずさ)

神戸市は厳戒

 臨時休校が続いている神戸市の市立小学校では24日、卒業式が規模を縮小して開かれた。新型コロナウイルスの感染対策として保護者は入場できず、見直しを求める要望書が教育長に提出された。各校はガラス越しに式の様子を見守れるようにするなどの対応をとった。

拡大する写真・図版新型コロナウイルスへの感染対策で、席の間隔を空け、1クラスごとに開かれた卒業式=2020年3月24日午前、神戸市東灘区の市立魚崎小、白井伸洋撮影

 6クラス217人が卒業した同市東灘区の市立魚崎小学校(児童数1217人)。式場となる校内の小ホールに入れるのは教職員の一部と卒業生らに限られた。卒業証書の授与は1クラスごとに入れ替え制で実施し、児童は1メートルずつ間隔をとって座った。

 クラスが入れ替わるたびに15分の消毒時間が設けられ、教職員が消毒液をしみこませたタオルでいすをふいて回った。卒業記念の合唱は2クラスずつ、屋外の運動場で実施した。

拡大する写真・図版新型コロナウイルスへの感染対策で、1クラスの卒業式が終わるごとに消毒作業が行われた=2020年3月24日午前、神戸市東灘区の市立魚崎小、白井伸洋撮影

 児童は卒業証書を受け取る際、一人一言ずつ、今の思いを発表した。長谷川響君(12)は「いつもの日々が幸せだと気付かせてくれました」と述べた。式後、「こんな卒業式の形だったけど、これはこれで思い出になる。中学校では勉強を必死にしたい」と話した。

 保護者は、式場の外からガラス越しに子どもの晴れ舞台を見守った。娘が卒業した稲本美保さん(46)は「本当なら、もっと祝福される卒業式だったはず」と語りつつも、「最初は参加もできないと思っていたので、外からでも見られてよかった」と話した。

 同校は、保護者向けに卒業証書授与の様子や合唱の様子を録画したDVDを作り、後日配布するという。