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【答える人】数間紀夫さん かずまこどもクリニック(小児科)

 83歳の男性。中学2年の孫娘が、頭痛や吐き気、めまいなどで、朝起きられません。部活動の朝練に遅刻したり、授業を欠席したりすることもあります。起きてしまえば、食欲もあり、ふだんと変わりない様子です。長期間回復しないので心配です。(神奈川県・N)

 Q 朝起きられないそうです。原因はどのようなことが考えられますか。

 A 鉄欠乏性の貧血、甲状腺異常などの内分泌系の病気かもしれません。まずはかかりつけ医に相談して下さい。それでも原因が分からない場合は、思春期の子どもに多い起立性調節障害の可能性があります。午後になると元気になるので、「怠けている」と思うかもしれませんが、病気だと理解してください。

 Q どんな病気ですか。

 A 自律神経のバランスが崩れることで起きます。血圧を上げる仕組みがうまく働かず、脳や全身への血流が弱くなります。動悸(どうき)や息切れのほか、ひどいときには立っていると気分が悪くなり、倒れてしまうこともあります。

 Q どんな人がなりやすいのでしょうか。

 A 小学校高学年から高校生ぐらいの思春期に多く見られます。季節の変わり目、特に春に症状を訴える人が多い傾向があります。暖かくなり、血管が開き、血圧調節がうまくできなくなるのが原因と考えられています。他にも進学や進級などの環境変化で生じる精神的ストレスが影響することもあります。

 Q 治療法は。

 A 一般的には思春期を過ぎれば症状は改善します。水分や塩分を多めにとり、規則正しい生活を心がけることが大事です。起き上がれない時は上半身だけでも起こしてみてはどうでしょうか。決まった時間に寝起きし、軽い散歩をするなど体を動かすとよいです。血圧を上げる薬を服用する治療もあります。起きられるようになったのに、腹痛や頭痛が続く場合は、他の病気の可能性があります。医師に相談してください。

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