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 愛知県豊川市の竹本幸夫市長は、友好都市の中国・無錫市新呉区にマスクの提供を呼びかける考えを明らかにした。豊川市は2月に同区へ「加油!(がんばれ!)」とメッセージを付け、マスク4500枚を送っていた。竹本市長は「新型コロナウイルスの影響が長引き、市職員への配布も限定的にしている状態。もし余裕があるのなら、今度は豊川市に提供してほしい」と話している。

 豊川市からマスクを送ったのは2月4日。当時無錫市新呉区では5人の感染者が見つかっていた。竹本市長は「友好都市で患者も多かった。何の疑いもなく『助けてあげよう』という気持ちだった」と話す。

 その後、県内で相次ぎ感染が確認され、豊川市でも1人の感染者が出ている。市は備蓄しているマスクを有効活用するため、3月上旬に月末までに必要なマスクの枚数を各部署から聞き取った。結果は窓口業務や保育士など、市民と接する部署の希望だけでも5千枚を超えた。市は感染すると重症化するリスクが高い市民と接する職場を中心に、約2千枚を配布。それでも5月末ごろには備蓄品が尽きる状態だという。

 竹本市長は「結果として見込みが甘かった。無錫市では状況は落ち着いてきていると聞く。もし都合がつくのであればマスクを送ってほしい」と話す。無錫市側に提供可能かを尋ね、返事を待っているという。(宮沢崇志)