居酒屋閑散、世の中は変わってしまった 急冷の消費現場
今月16日の午後7時前、東京都中央区にある海鮮居酒屋。いつもは帰宅前の会社員らでごった返すが、その日の客はわずか2人だった。政府は新型コロナウイルスの感染防止のため、2月26日に大規模イベントなどの自粛を要請。その後の一斉休校を経て不要不急の外出を控える動きが広がり、半月余りで居酒屋の客足は一気に途絶えた。
この店では3月以降は、感染防止のため営業時間を短縮するなどしている。夜間の売り上げは通常の5割で、経営者の男性は「歓送迎会の自粛でお客がかなり減った」。すでに金融機関の緊急の融資制度に申し込んだという。首都圏に数十店を構える居酒屋チェーンは2月の売り上げが例年の2~3割減で、広報担当者は「4、5月まで長引いたら、どうしたらいいのか」と話す。
イベントや宴会の自粛で業務用飲料の販売は急減している。酒販売大手カクヤスによると3月1~15日の飲食店やホテル向けの売上高は前年同期比で24・6%も減った。「花見や歓迎会が中止されれば、今後さらに影響が出る」(広報)
まず中国で感染が広がった新型ウイルスは世界中に蔓延し、各国・地域の外出禁止や渡航制限で一気に経済活動は停滞しつつあります。感染の終息はまだ見えず、2008年のリーマン・ショック以来の急激な景気悪化が現実味を帯びています。
ウイルスの影響は、自粛前か…

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