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 1985(昭和60)年、カナダ出身のキップ・A・ケイツさん(66)は外国人教師として鳥取大学に就職した。大学生時代に世界一周旅行をした後、79年に神戸YMCAに就職、81年に日本人と結婚。英国で応用言語学の修士号をとった。

 83年からヨルダン国立ヤームク大学で英語講師を務めたが、中東情勢を危惧する義理の両親の願いもあり、日本での就職を決心。複数応募したうちの一つが鳥取大学だった。

 当時の鳥取では、ケイツさんが駅前からの大通りを歩いていると「外人(ガイジン)!」と指をさされた。外国人とつきあうことの少ない人には偏見があり、ケニア出身の黒人が市街地の店に入ると店主が叫んで逃げた。イスラムの戒律に従ったハラル料理の認知度はほぼなく、留学生の歓迎会では「国や文化が違えども、お酒をともに楽しもう」という乾杯のあいさつがあった。中国人を鳥取の年配女性に紹介すると「かわいそうですね。お金をやりましょう」と施しをしようとした。

 そんな外国人が珍しかった時代…

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