[PR]

 24日、今夏に開催する予定だった東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが1年程度延期されることが決まった。

 近代オリンピック(五輪)が延期になった例は過去にはない。中止になったことは夏冬合わせて5回あり、いずれも戦争が理由だった。5回中、2回は日本で開催される予定だった大会だ。

 一番最初に中止になったのは、1916年のベルリン大会。直前に始まった第1次世界大戦で、欧州が戦火に包まれたためだった。

 40年は東京大会となるはずだった。しかし、日中戦争のため38年に返上。国際オリンピック委員会(IOC)はヘルシンキ(フィンランド)を代替地に選んだが、ソ連のフィンランド侵攻が始まり、結局中止になった。

 さらに、44年に予定していたロンドン大会は第2次世界大戦のため、2大会連続で中止に。ロンドンでは戦後の48年に大会が開かれたが、戦争の責任を問われ、日本とドイツは招待されなかった。

 この頃は夏季五輪と冬季五輪が同じ年に開催されており、冬季では40年札幌大会、44年コルチナ・ダンペッツォ(イタリア)大会が中止になっている。

中止になったオリンピック

<夏季>

1916年 ベルリン(第6回大会)

第1次世界大戦により中止

1940年 東京(第12回大会)

日中戦争のため開催2年前に返上。アジアで初開催になるはずだった。ヘルシンキ(フィンランド)が代替地となったが戦況の悪化で中止

1944年 ロンドン(第13回大会)

第2次世界大戦により中止。4年後の48年、第14回大会がロンドンで開催された

<冬季>

1940年 札幌

1944年 コルチナ・ダンペッツオ(イタリア)

いずれも同年開催予定だった夏季五輪と同様の理由で中止