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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、南米ペルーを旅行などで訪れていた約250人の日本人が出国できず、足止めされている。ペルーが非常事態宣言を出し、出国や国内移動ができないためだ。在リマ日本大使館によると、多くの人はホテルなどで過ごしているという。

 ペルーでは新型コロナウイルスの感染を防ぐため、15日に非常事態宣言が出された。アジアや欧州の国際線の発着が全面的に停止されたほか、バスや船舶などの陸路、水路での出入国も禁じた。ペルーは、世界遺産のマチュピチュなどがある人気の観光地で、日本人だけでなく、多くの観光客が足止めされている。

 在リマ日本大使館によると、足止めされている日本人のうち、約120人が首都リマに、約80人がマチュピチュに近い観光地のクスコにいる。これまでのところ、新型肺炎への感染や、健康上の大きな問題がある人は確認されていないという。ただ、足止めされている人の中には高齢者もいるほか、クスコは標高が3千メートル以上の高地のため、大使館は、現地の医療機関に緊急時の対応を依頼するなどしている。また、大使館はチャーター便による帰国も検討しているという。

 外出禁止はいまのところ30日までの予定だが、大使館の担当者は「延長の可能性も否定できない。ペルーだけでなく、すべての国への旅行者は、大使館と連絡を取れるようにしてほしい」と話した。(サンパウロ=岡田玄)