【動画】延期が決まった東京五輪。招致から7年の動きを振り返ります
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 24日、今夏に開催される予定だった東京五輪・パラリンピックが1年程度延期されることが決まった。

 2013年9月、ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まった東京オリンピック。歓喜から6年半。国立競技場建て替えやエンブレム選び、招致疑惑、マラソン・競歩開催地移転……。振り返ると、いくつもの混乱があった。

拡大する写真・図版2013年7月、20年夏季五輪開催都市を東京と発表する国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長と、喜ぶフェンシングの太田雄貴選手(手前)

斬新だったザハデザイン、新競技場は自然を意識

 五輪の主会場、国立競技場の建て替えには紆余曲折(うよきょくせつ)があった。

 整備主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は12年11月、ザハ・ハディド氏のデザインを最優秀賞に決定した。8万人収容で、完成予定は19年3月、総工費は1300億円程度とされていた。

拡大する写真・図版2012年11月に採用されたザハ・ハディドの新国立競技場案

 だが、設計段階で工費が約3500億円まで膨らみ、政府は計画を縮小。15年7月、工費2520億円とする計画を決定したが批判が収まらず、安倍晋三首相が同年7月、白紙撤回を表明した。経緯を検証した文部科学省の第三者委員会は、難度の高いプロジェクトに求められる適切な組織体制を整備できなかったとして、下村博文文部科学相やJSCの河野一郎理事長(いずれも当時)に責任があると指摘する検証報告書案を公表した。

拡大する写真・図版2019年11月に完成した新国立競技場

 安倍首相は同年12月、業者2チームから提案されていた設計・施工案のうち、「木と緑のスタジアム」を主なコンセプトにした案での建設を発表。その後に会見した遠藤利明五輪担当相(当時)は、これまで非公表だった案の業者について、大成建設・梓設計・建築家の隈研吾氏で構成するチームだと明らかにした。

 新しい国立競技場は19年11月に完成。旧計画ではこけら落としになるはずだったラグビーワールドカップ(W杯)には間に合わなかった。コンセプトは木をふんだんに使った「杜(もり)のスタジアム」で、約6万の観客席は5色でモザイク状に彩られた。周辺を含めた整備費は1569億円だった。

デザインとは? 投げかけたエンブレム問題

 大会組織委員会は15年7月、応募104点の中から選んだ東京五輪・パラリンピックのエンブレムを公表した。制作したのは、アートディレクターの佐野研二郎さん。全ての色が集まることで生まれる黒色を基調にしたデザインで、多様性や全てを包み込む世界を表現したものだった。

拡大する写真・図版ベルギーの劇場エンブレムと酷似していたことがわかり、会見でデザインの過程を説明する佐野研二郎氏=2015年8月5日、東京都港区、林敏行撮影

 ところが、直後から、リエージ…

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