イスラエル寄りが露骨では 中東和平案、担当者に聞いた

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ワシントン=渡辺丘
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 パレスチナ問題をめぐってトランプ米政権が1月末、イスラエル寄りの姿勢を鮮明にした中東和平案を公表した。策定に取り組んだジェイソン・グリーンブラット前米外交交渉特別代表にその狙いを聞いた。(ワシントン=渡辺丘)

 ――今回の中東和平案は、歴代米政権の仲介努力とはどう違いますか。

 「これまで複雑な問題をあいまいな外交用語で解決しようとしたが、うまくいかなかった。我々は非常に詳細な案を示し、双方に妥協を求めた。より良い生活のために価値ある妥協だと考えてもらいたかった」

 ――双方が帰属を争うエルサレムはイスラエルの首都とし、周辺地域をパレスチナの首都としています。

 「エルサレムは数千年もユダヤ人の首都であり、パレスチナ人の首都だったことはない。だがイスラム教やキリスト教の聖地でもあることを尊重し、現状は維持する。周辺地域は今は快適には見えないが、お金をかければ素晴らしい街になる。パレスチナ人が望む地域ではないが、美しい首都になる」

 ――ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地をイスラエルの領土と認めました。

 「入植地という言葉は誤解を招く。紛れもなくイスラエル人が暮らす本当の街で、イスラエルの一部だ。誰も現在の居住地から追い出せない」

スイスチーズのよう」と反発

 ――パレスチナ自治区と周辺国に約550万人いるパレスチナ難民の帰還は認めていませんね。

 「ほとんどは(1948年の…

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