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 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、延期が決まった東京五輪・パラリンピック。全国の自治体も聖火リレーやイベントの計画変更で対応に追われるが、大会を機にうまれた参加国・地域とのつながりが、励みとなるケースも出ている。

 「皆とつながっているから、一緒に乗り越えましょう」

 秋田県大館市教委スポーツ振興課の遠田尚樹さん(28)は16日、タイ・ボッチャチームから届いた動画メッセージに心を震わせた。大館市は2016年12月、同国選手の合宿などを受け入れる「ホストタウン」となった。

 2分余りの映像に収められていたのは、新型コロナの影響を心配し、秋田の人たちに励ましの言葉をおくる選手たちの姿。スマホやホワイトボードを使って日本語を覚え、真っすぐ前を見つめて「私たちの気持ちは皆さんと一緒です」と語りかけていた。

 東京五輪・パラリンピックの開催が懸念され、事前合宿に向けたボランティアの募集や、聖火リレーの内容も見通せないさなかのこと。「本当にうれしい。一歩ずつも進めない状況で、勇気づけられた」と遠田さんは話す。

 選手らは昨年9~10月、合宿で市内に滞在した。交流イベント以外でも市民と触れ合う、フレンドリーな姿が印象的だったという。タイ側からも「(大館市の人たちが)気さくにあいさつをしてくれてうれしい」と伝えられた。

 五輪・パラリンピックは延期となったが「実施されることに決まったのが一番うれしい。延期になっても、もちろんサポートしていきたい」と遠田さん。

 タイ・ボッチャチームのメッセージは動画サイト(https://youtu.be/2N8IOpQHQlU別ウインドウで開きます)から見られる。(荻原千明)