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 新型コロナウイルスの影響で卒業式が取りやめになったり、一部の学生だけの参加で開催したりした大学で、学長たちがライブ中継やネット動画を通じて卒業生にメッセージを贈った。混乱が広がるなか、どんな言葉を贈ったのか。

 新型コロナウイルスを正面から取り上げたのが、慶応義塾大の長谷山彰塾長だ。感染拡大防止のために23日に予定していた卒業式は中止し、式辞を読み上げる動画を配信した。

 「今回の世界的な流行はついにパンデミックと認定され、人類は感染症に国境がないことを思い知らされた。あらゆるものが国境を越えて流動するグローバル化の負の側面を露(あら)わにした」。そう指摘した後、感染症の歴史をひもとき、「中世ヨーロッパのペスト、16世紀の南北アメリカの天然痘、20世紀初頭のスペイン風邪の流行など、過去に何度か大規模な感染症流行を体験した。人々が広範囲に移動するグローバル化が感染症流行のリスクを高めることはすでに警告されていた」と述べた。

 そのうえで、「市民一人一人が適切に行動することが、国家的対策を支える基盤になる。特に不確かな情報に惑わされてパニックに陥り、集団で買い占めなどの不適切な行動に走ることは厳に慎まなければならない」と訴えた。最後に創設者の福沢諭吉について、「学問を修め、世の中の流行に惑わされず、主体的に行動できる独立自尊の精神を持った市民の育成を目指した」と紹介。「独立自尊の精神を持って困難を乗り越え、豊かな人生を送ってほしい」とエールを送った。

 早稲田大は25、26日の卒業…

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