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 北海道教育大の中国人研究者、袁克勤教授(64)が中国に帰国後、音信不通になっている問題で、中国外務省の耿爽副報道局長は26日の定例会見で、スパイ行為に関わった疑いで袁教授を中国当局が取り調べていることを明らかにした。中国側が袁教授を捜査していると認めるのは初めて。

 耿氏は、国家安全当局の調べに対し袁教授が「犯罪事実を自供している」と説明。現在は、検察当局が起訴するかどうか審査しているという。どういった行為の違法性が疑われているかは明らかにしていない。

 袁教授を巡っては今年2月、長男(28)や研究者仲間が帰国を求めて北海道庁で記者会見を開いていた。この会見などによると、袁教授は東アジア国際政治史が専門。吉林省の出身で、昨年5月下旬に親族の不幸を理由に帰国した後、6月を最後に連絡が取れなくなった。(北京=高田正幸)