拡大するローラアシュレイのアパレル商品のイメージ=アパレル大手のワールド提供
故ダイアナ妃も愛用し、世界的な人気を誇る英ファッション企業のローラアシュレイが経営破綻(はたん)しました。SNS上では多くのファンから、「悲しい」と惜しむ声が上がっています。同社ホームページなどによると、1953年にロンドンで創設。世界20カ国以上に店舗があります。日本では1985年に銀座に初出店し、ポップな花柄をモチーフとしたデザインで女性の人気を集めました。でもなぜ立ちゆかなくなったのでしょうか。ファッションブランドの流通に詳しい「小島ファッションマーケティング」の小島健輔さんに話を聞きました。(竹花徹朗)
――ローラアシュレイの特徴は?
英国のガーデニングライフスタイルを体現した、モダン・ビクトリア調のホームデコレーションが人気でした。産業革命による粗悪な大量生産品を否定するアーツ・アンド・クラフツ運動を先導し、「モダンデザインの父」と呼ばれた英国のウィリアム・モリスを継承する英国ブランド「リバティ」にも通じるところがあります。
アパレルではメリー・ポピンズ風(エドワード朝時代のスタイルで特徴は低くて平らな帽子、パフスリーブ、上までボタンを留めたドレス)で、現代のライフスタイルとはかけ離れた魅力がありますが、近年は無理にモダンなデザインを志向していたのが残念です。
日本では80年代にイオングル…
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