東京で26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに47人確認された。25日は41人で、今後、感染の拡大が深刻化するおそれがある。
同じような大都市のニューヨーク市では13日に49人、14日に48人の新規感染者を確認しており、現在の東京と似たような数字だった。だが、その後は爆発的に増加しており、26日夕の時点で、感染者数は2万3112人と、前日から3千人以上増加。死者も365人に上る。
東京がニューヨークから学べる教訓は何か。個々人は、何をすべきか。ニューヨーク市立大医療政策・管理学部のブルース・リー教授に聞いた。
――なぜ、ニューヨーク市でこれほど感染が拡大したのでしょうか。
「まず、人口密度の高さが挙げられます(1平方キロ当たり約1万1千人。東京23区は約1万5千人)。また、自宅でも職場でも学校でも、様々な人が交わる機会や場所がたくさんあり、市内外を行き来する交通量が多いというのも特徴です。世界的に見て、ニューヨークがウイルス感染に脆弱(ぜいじゃく)だというのは驚くべきことではありません」
――「地下鉄の手すりが金属製であることも要因」という指摘もあります。
「ウイルスは金属の表面で生きながらえる、という研究結果があります。多くの市民が頻繁に触れる場所でウイルスが潜んでいるということは懸念されるべきことです。金属は地下鉄の手すりのほか、座席や改札でも使われています」
――ニューヨークでは、クオモ州知事が「ピークは2~3週間後」「収束までに4~9カ月かかる」と言い、デブラシオ市長は「4月は3月よりも状況が悪くなる」と伝えています。
「2人の考え方は合っている…

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