コロナ対策「努力惜しまない」 G20、5兆ドル注入へ
ドバイ=高野裕介
主要20カ国・地域(G20)の首脳は26日、臨時のテレビ会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大への対応を協議した。会議後に声明を出し、「人命や雇用、金融の安定、助けを必要とする国々のために努力を惜しまない」として、対策費用として、G20全体で5兆ドル(約550兆円)以上を投じると表明した。
会議には国連や世界保健機関(WHO)のほか、感染が拡大しているイタリアやスペインなどの国も参加した。G20の首脳会議がテレビ会議で開催されるのは初めて。
声明では、新型ウイルスの拡大で打撃を受ける経済について、「ダメージを最小限にするあらゆる手段を講じる」と強調。一方、医療態勢が脆弱(ぜいじゃく)なアフリカなどの途上国への感染拡大が懸念されていることから、「アフリカの保健システムを強固にすることが、世界的回復へのかぎだ」とした。
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