拡大する写真・図版「なりきり体験ゾーン」など、再建されたばかりの尼崎城は、エンタメ感やゲームの要素がたっぷり=2020年3月13日午後1時27分、兵庫県尼崎市、槌谷綾二撮影

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 阪神電車の尼崎駅近くに、1年前に突如として現れた、真新しいお城に驚いた人も少なくないのでは。

「まだまだ勝手に関西遺産」

 尼崎城の天守が再建されたと聞く。もとの城は江戸時代初めに建てられ、明治の廃城令後に壊された。地元で家電量販店を創業した安保(あぼ)詮(あきら)さんが私費12億円を投じて18年に建設し、市に寄贈したのだという。

 尼崎は工業の町という印象が強く、城下町の面影はあまり感じられない。どんな城? 城の主はだれ? 尽きない疑問を抱えて、尼崎城へ行くことにした。

 尼崎駅から4層の天守をあおぐまで数分ほどだ。鉄筋コンクリート造りの城は高さ24メートル。近くのマンションの6、7階に相当するという。

 急勾配の階段を覚悟したが、ここでは全員がエレベーターを使うことになっていた。身体が重たくなった私には幸いだ。

 ただ眺望といっても、目の前は電車やマンション、住宅、高速道路といった都会の風景だ。しかし大丈夫。備え付けのタブレット端末を触れば、江戸時代の様子がわかる。

「なりきり体験」も エンタメ感たっぶりの城

 CGをつかった大スクリーンもある。近松門左衛門のキャラクターが登場し、江戸幕府が大坂の西の守りとするため、譜代大名の戸田氏鉄(うじかね)に築城させたいきさつなど、城をめぐる物語を紹介していく。素人の私も楽しい。それに忍者や武士、お姫様になりきるコスプレコーナーも。新型コロナウイルス感染防止で休館する前で、女性グループやカップルが夢中になって撮影していた。エンタメ感やゲームの要素がたっぷりだ。

 城のテーマパークと表現した、…

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