羽田空港の増便を図るため、都心の低空を通って着陸する新ルート。新型コロナウイルスの影響で大幅な減便が続くが、政府は計画通り29日から運用を始める予定でいる。
そんな中で航空会社の頭を悩ませているのが、騒音対策として国が求めている急角度での着陸だ。速度が出やすく操縦が難しくなるため、試験飛行の際にはこの着陸方式を避けて別の空港に降りる航空会社もあった。ここへ来て、着陸方法の代案も浮上している。
航空会社の懸念
3月2日の午後、東京・霞が関の国土交通省で開かれた説明会には、国内外の航空会社約50社の担当者が集まった。
「新しい方式に対応できない機体もある。別の着陸方法は認められないのか」。着陸方式についての国交省の考え方を問う航空会社が相次いだ。
国交省の答えは、視界の悪い…