書類に虚偽記載の容疑、警部補を書類送検 修正液で発覚

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 3件の交通人身事故の捜査に関する内部書類にうそを記載し、決裁のため上司に提出したとして、警視庁は27日、大崎署交通課交通捜査係長の男性警部補(60)を停職1カ月の懲戒処分とし、発表した。うち1件についてはこの日、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検した。残る2件も追送検する方針。

 警部補は同日、依願退職した。調べに対し、「捜査を怠っていたことが発覚しないようにするためだった」と供述しているという。

 人事1課によると、警部補は2017年8月~19年6月、東京都品川区で17年5月~18年12月に起きた重傷事故など3件について、捜査状況を管理する内部書類「交通事故事件索引簿」に書類送検を済ませたとするうその内容を記載し、課長に提出した。求められた追加捜査を怠ったり、捜査書類を紛失したりして進捗(しんちょく)が遅れていたという。1件はその後、発覚前に書類送検したが、2件は今も捜査中という。

 別の課員が今年2月上旬、書類の一部が修正液で消されているのを不審に思い、上司に報告。一連の虚偽記載がわかったという。

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