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 プロ野球阪神は27日、新型コロナウイルス感染のPCR検査で、選手3人が陽性反応を示したと発表した。同日、球団の揚塩(あげしお)健治社長が兵庫県西宮市内で、「プロ野球界で初めて感染者が出たということを深く重く受け止めている」と会見した。

 感染したのは、藤浪晋太郎投手(25)、長坂拳弥捕手(25)、伊藤隼太外野手(30)。発熱やせきはないが、保健所の指示で入院している。

 揚塩社長によると、藤浪投手ら3人を含む選手7人が、14日に京セラドーム大阪であったオリックスとのオープン戦後、「社外」の5人と、「社外の方の自宅」で食事会をした。感染経路や濃厚接触者については調査中だが、食事会を重点的に調べているという。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球は無観客でオープン戦と練習試合を実施。遠征先での外出を禁じるなど、球団ごとに感染防止策も取っていた。阪神は選手らに「不要不急の外出は自粛」と通達。同社長は「今から思えば、もう少し厳しく外出禁止というような形で臨んだ方が良かったという反省がある」と述べた。

 3人の感染が発覚したのは、24日に藤浪投手が「コーヒーやワインのにおいがしない」と球団トレーナーに訴えたのが発端。感染の初期症状とされていた発熱、せき、倦怠(けんたい)感などはなかったという。複数の医療機関で調べ、25日に感染の疑いが出た。

 日本野球機構とサッカーJリーグが設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で、選手らに感染の疑いが出た場合は会見などの対応を求められている。同社長は、「嗅覚(きゅうかく)、味覚の異常が起こることがあるというのを、多くの皆さんに分かっていただく機会になる」という藤浪投手の意見も報告した。

 会見は代表取材の形で行われた。