おもらし再発した娘、「孤育て」母の不満 致死罪で起訴
山口啓太 吉岡資 宮脇稜平
埼玉県伊奈町で2017年、女児(当時4)が両親に虐待されて死亡したとされる事件で、さいたま地検は27日、父親で自営業の岩井悠樹(30)、母親でパート従業員の真純(28)の両容疑者を保護責任者遺棄致死罪で起訴し、発表した。捜査関係者によると、真純容疑者は育児を1人で抱え込み、悩んでいたという。
起訴状などによると、両容疑者はトイレがうまくできない長女の心ちゃんに暴行したり食事制限したりして虐待。17年12月上旬には低栄養状態に陥るなどしていたのを認識しながら下着をはかせずに自宅の廊下に放置するなどし、同21日、低体温症で死亡させたとされる。地検は認否は明らかにしていない。
捜査関係者などによると、一家は16年2月ごろに町に転居。真純容疑者は調べに対し、県内の別の所に住んでいた当時は、トイレトレーニングができて心ちゃんのおむつが2カ月ほど取れた時期があったと説明し、「町に転居してから再びおもらしを始めた。トイレがうまくできずにいらいらして暴行した」などと供述したという。県警が専門家に聞いたところ、トイレでのはいせつがうまくいかなくなったのは生活環境の変化が原因の可能性もあるという。
両容疑者は心ちゃんの下半身…