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 埼玉県川越市保健所は27日、新型コロナウイルスに感染して県内の医療機関に入院していた市内の60代女性が同日朝に亡くなったと発表した。死因は同ウイルス感染症で、感染者の死亡は県内2例目。またこの日、市内の60代男性が感染していたことも判明。県内で確認された感染者は中国・武漢市からの帰国者も含め71人となった。

 発表によると、女性は2月21日~3月1日に60代の夫とエジプトへ旅行し、ナイル川クルーズ船に4泊した。帰国後はおおむね自宅にいたが5日に発熱し、翌日には38度の発熱があり、せきもあった。10日に同居する長男を含め家族3人の感染が確認された。女性に基礎疾患はなかったが、入院時は3人のなかで容体が一番悪く、入院中に人工呼吸器を装着していた。夫は今も入院治療中、長男は退院した。

 新たに感染がわかった男性は、医療機器メーカー日本光電所沢事業所(埼玉県所沢市)の社員で、内勤の事務職。西武新宿線で24日まで通勤していた。24日の帰宅後に発熱し、翌日朝に39・5度あったため医療機関で診察を受けた。渡航歴はなく、感染経路は不明という。妻子と母の4人家族で、保健所が自宅待機を要請した。

 同社によると、同じフロアで働く約180人を27日昼までに帰宅させ、うち濃厚な接触が疑われる45人を自宅待機とした。社内の消毒の準備も進めているという。経営戦略統括部は「社会不安を広げないためにも、積極的に情報発信したい」としている。