拡大する写真・図版黒染師の馬場麻紀さん。笑顔がトレードマークだ=京都市中京区、滝沢美穂子撮影

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 5代目柊屋新七(ひいらぎやしんしち)。京都の黒染師である馬場(ばんば)麻紀さん(55)の職人名だ。会社勤め、子育てを経て、12年前に急きょ跡を継いだのは、先代である父のある行動がきっかけだった。

 父は1870(明治3)年創業の馬場染(せん)工業(京都市中京区)の4代目。黒紋付きなど、着物を黒く染める専門の工房だ。赤やピンクの明るい色が好きな子ども時代、「家の中は黒ばかりで地味」と嫌った。家業に興味はなかった。

 小学生のころから裁縫が好きで、手に職をつけようと服飾の専門学校に進んだ。テキスタイルデザインを学んだあと、生地の商社や加工関連会社で7年働いた。結婚を機に退職。3人の子育て中は飲食店や医院の受付などでパートとして勤めた。

 2007年、転機が突然やって…

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