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交通手段なし、宿泊拒否…帰国者任せの待機要請の危うさ

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 海外からの帰国者が新型コロナウイルスに感染しているケースが急増している。政府は「水際対策の強化」を掲げ、帰国者たちに2週間の待機を求めている。だが、自宅に帰る交通手段はなく、空港周辺のホテルにも宿泊を断られる――。そんな人たちが続出している。いっそ、こっそり自宅にとの動きもあり、水際対策の実効性は危うい。

入国制限措置とは

新型コロナウイルスの感染が拡大している国から日本に入る場合、日本人の帰国者も含めて、①ホテルなど検疫所長の指定する場所での2週間待機と②待機場所への移動に電車やバスといった公共交通機関を使わないことが要請される。対象国は中国や韓国、米国、英国、インドネシアなど。中国と韓国の一部やイタリア、イランなどは、外国人を対象にさらに厳しい入国拒否の措置をとっている。

 フランスに留学していた大学生の男性(20)は23日に帰国した後、羽田空港近くのホテルに泊まっている。一緒に戻った友人たちは家族の車で帰った。大学生の自宅は東京都杉並区にあるが、車がない。タクシーも、利用を控えるように求められている公共交通機関に入るため、身動きがとれなくなった。

 ホテルの宿泊代は2週間で11万円にのぼる。国の補償はない。「他人に迷惑をかけるわけにはいかないので、仕方ない。でも出費は痛いですね」とこぼす。

 とはいえ、ホテルに泊まれるなら恵まれている、というのが「2週間待機」の実態だ。宿泊を拒むホテルが多く、帰国者たちは困惑している。

 ロンドンの大学院に留学中の…

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