海外からの帰国者が新型コロナウイルスに感染しているケースが急増している。政府は「水際対策の強化」を掲げ、帰国者たちに2週間の待機を求めている。だが、自宅に帰る交通手段はなく、空港周辺のホテルにも宿泊を断られる――。そんな人たちが続出している。いっそ、こっそり自宅にとの動きもあり、水際対策の実効性は危うい。
フランスに留学していた大学生の男性(20)は23日に帰国した後、羽田空港近くのホテルに泊まっている。一緒に戻った友人たちは家族の車で帰った。大学生の自宅は東京都杉並区にあるが、車がない。タクシーも、利用を控えるように求められている公共交通機関に入るため、身動きがとれなくなった。
ホテルの宿泊代は2週間で11万円にのぼる。国の補償はない。「他人に迷惑をかけるわけにはいかないので、仕方ない。でも出費は痛いですね」とこぼす。
とはいえ、ホテルに泊まれるなら恵まれている、というのが「2週間待機」の実態だ。宿泊を拒むホテルが多く、帰国者たちは困惑している。
ロンドンの大学院に留学中の男…
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朝日新聞社会部