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 「誰にとっても来館しやすい、楽しい美術館」を掲げる金沢21世紀美術館が、開館以来15年、ろう者と取り組んできた活動を振り返る記録集を発行した。

 記録集「みんなの美術館 みんなと美術館」は、21美エデュケーターの吉備久美子さんや研修生らの対談で歩みを紹介。告知法がわからず参加者が一人も集まらなかった企画の反省や、ろう者の監督による映画の上映会後、運営メンバーのろう者から「ふだんはサポートしてもらう側ばかりだけど、自分がお客さんを迎える側になれたことがすごくうれしかった」とメールをもらったエピソードなどをつづっている。

 吉備さんは「最初はろう者に美術館を身近に感じてもらいたいと思っていたけど、今では彼らが来館者を迎え、魅力を発信してくれるようになった。他の博物館にも、これまでの歩みを知ってもらえたら」と話す。

 A5判32ページ。県立・市立図書館で閲覧できるほか、ホームページにも掲載している。(浅沼愛)