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 富山市で2018年6月、交番が襲われ、警察官と近くの小学校の警備員が殺害された事件で、現場となった富山中央署奥田交番(同市久方町)が安全性を強化したモデル交番として建て替えられた。28日に完成式があり、署員が勤務を始めた。

 新しい交番は2階建てで、延べ約130平方メートル。署員がいる事務室はカウンターと防犯ガラスで外部と仕切られ、来訪者が侵入できない仕組みになった。一方、出入り口の段差をなくし、プライバシーに配慮した相談室を設けた。

 県警の大原光博本部長は式典で「交番・駐在所は地域住民の安全安心のよりどころ。その安全確保は警察に対する県民の信頼の核になる」とあいさつ。石井隆一知事らも出席し、犠牲になった2人に黙禱(もくとう)した。

 事件では、奥田交番で勤務中だった稲泉健一警部補(当時46)=殉職で警視昇任=がナイフで刺殺され、奪われた拳銃で近くの市立奥田小の警備員中村信一さん(当時68)が射殺された。元自衛官の島津慧大(けいた)被告(23)が強盗殺人などの罪で起訴され、富山地裁で公判前整理手続きが続いている。(田添聖史、田島知樹)