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 新型コロナウイルス感染拡大による人工呼吸器の不足を受けて、広島大学などの研究チームが3Dプリンターで作る人工呼吸器の代替品の製図データを無償で提供するプロジェクトを始めた。

 3Dプリンターで四つの部品を作って組み立てる。バネを内蔵し、空気圧で動くため、電力がなくても利用できるという。

 この装置は、国立病院機構新潟病院の石北直之医師が2017年に開発。国際宇宙ステーション内の3Dプリンターで作ることに成功した。当初は宇宙空間での利用を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各国の医療関係者らから利用を希望する声が寄せられたという。

 そこで、広島大学トランスレーショナルリサーチセンターの木阪智彦准教授らとプロジェクトを発足。今後、実用化に向けて医療機器としての認証手続きに取り組み、世界中の医療関係者が利用できるようにマニュアルも作成する。

 木阪准教授は27日に記者会見し、「私たちが戦う敵は大きい。科学の力と英知を結集して患者さんを助けたい」と話した。(成田愛恵)