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 全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、岐阜県内では可児市内の二つの合唱団とスポーツジムの関係者から初めてクラスター(小規模な感染者の集団)が発生した。県は、専門家の意見に基づき、28日に厚生労働省にクラスター対策班の派遣を要請するなど、早期の封じ込めを目指している。

 可児市のクラスターでは、22日以降、関係者の陽性が連日判明し、29日午後4時時点で、県外在住者を含め、計14人の感染が確認されている。このうち、合唱団Aの団員30人については全員のPCR検査が終了、6人の陽性と24人の陰性が確認された。

 合唱団Bの団員23人についても全員の検査が終わり、3人が陽性、20人が陰性だった。陽性だった3人は、いずれも合唱団Aかスポーツジムに関わっており、合唱団Bのみに所属する感染者はいなかった。

 一方で、スポーツジムについては、関係者が多いため、検査に時間がかかっている。これまでに感染が確認されたジム利用者7人と同じ時間帯にジムを利用した人は200人以上とみられる。29日午後4時時点で陰性が確認されたのは82人で、県は数日内に残り100人以上への聞き取りと検査を終えたいとしている。

 29日午後4時までに県内で確認された感染者計20人のうち、6割が可児市のクラスターの関係者だ。そのうち、22日に感染が判明した可児市の70代男性が重症となっている。医療体制を維持するためにも、少しでも重症患者の発生を抑えることは重要。県は、クラスター内での新たな感染者の発見と、感染経路の解明に力を注いでいる。

 28日に県庁であった専門家会議で「クラスターつぶし」のための徹底的なPCR検査を行う方針を確認した。感染経路の解明を重視し、感染者との濃厚接触の有無に関わらず検査している。厚生労働省のクラスター対策班については、派遣の日程を調整中という。

 古田肇知事は県民に対し、不要不急の外出を自粛することなどを求めるメッセージを出し、注意を呼びかけている。(松沢拓樹)