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 「ポスト安倍」をめざす自民党の石破茂元幹事長が30日、日本外国特派員協会で講演し、党所属国会議員の支持拡大が課題となっている現状について、自ら分析したうえで、安倍政権との違いをアピールした。

 石破氏は、2018年の前回総裁選で地方票の45%を獲得。最近の世論調査でも次期首相のトップに名前が挙がっており、「国民人気」は岸田文雄政調会長らをしのぐ。一方で、党の国会議員の「不人気」が課題で、他派閥の議員と会食を重ねるなど支持拡大を図ろうとしている。

 講演で「なぜ、党内から次期総理として名前が挙がらないのか」と問われた石破氏は「全く挙がらないわけでもない。(党内でも)パラパラとは挙がっている」と反論しつつ、不人気とされる理由として、宮沢喜一内閣への不信任案に賛成して離党した経緯を挙げた。「あいつ、1回党を出たことあるからね、と言われる。後悔しても仕方がないし、日本のためにそうしたいと思った」と述べた。

 さらに、石破氏は「もう一つ理由があるとすれば『顔が怖い』と言われるが、どうしようもない。『常に言うことが正論っぽくて、世の中はそんなもんじゃない』というのもあるが、私は国民に向かってきちんと説得できる政治でありたい」とも語り、自身の姿勢は変えられない、との立場を強調した。

 今の政治状況をめぐっては、「立法府が行政府の下に立つと権力のチェックが効かなくなる。立法府の権能を強くしないといけない」と述べ、忖度(そんたく)の横行が指摘される安倍政権のひずみを指摘。新型コロナウイルス対策では、緊急事態宣言などより強力な対策が講じられる可能性があるとし、「一体何のために行うのか、どういう状況になればそれは終わるのか、生じた損害をどのように補塡(ほてん)するのか、国民が納得するための、より誠実な政府の姿勢が求められる」と注文を付けた。(鬼原民幸)