拡大する写真・図版長野県立科町の旧家では、壁紙の奥に……

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 古い家のふすまや壁紙をはがして中を見ようと、全国を駆けまわる人たちがいる。いったい何をしているのか。3月中旬、雪の舞う長野県立科町を訪ねると、焼き鳥用の串を薄く削った特製のヘラを持った人たちが待っていた。

 地元の公民館に集まったのは、静岡や群馬、茨城などから来た20~40代の日本史の研究者や博物館の学芸員ら6人。さまざまな大きさの和紙が重ねて貼り合わされ、畳1枚ほどの大きさになった古い茶色の紙の束を囲んだ。それぞれの紙に墨書きの文字が記されている。近くにある旧家「土屋家」で修復工事をした際、壁紙の裏から出てきたという。

 重なってくっついている紙をはがすため、カビ防止のエタノール水溶液を吹き付けてから糊(のり)をふやかす。ここで焼き鳥用の串を薄く削ってつくった特製のヘラなど小道具の出番だ。紙のあいだに差し込み、破れないように1枚ずつ、そっとはがしていく。

 土屋家は江戸時代に芦田宿の本陣だった。大名や貴人などが泊まったことで知られる。壁紙から見つかった書き付けは、いずれも江戸時代の帳面の一部で、「茂八の畑の取れ高は米に換算すると2斗8升8合分」「大岡越前の家臣が江戸に向けて送った手紙が(中継地点だった本陣に)着いた」などと書かれている。

 なぜ壁紙の奥に潜んでいたのか…

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