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 新型コロナウイルスの感染が拡大しないよう外出の自粛が続く東京都民に向け、石川県の谷本正憲知事は1日、「兼六園を散策すれば心身のリフレッシュになる。新幹線で2時間半。日帰りもできる」と県内への観光をアピールした。県庁であった新型コロナ対策の会議後、報道陣の取材に答えた。

 谷本知事は、大々的な誘客を進めることはできないと断ったうえで「兼六園」をアピール。東京都知事が外出自粛を要請した点に触れ「だからこそ、受け皿が必要」とも語った。

 県内では、この日昼までに13人の感染者が確認されているが、谷本知事は「東京と状況は全然違う。コロナ(対策)を最優先にするのは県にとってむしろリスクが大きい。観光業界がみんな経営破綻(はたん)したら、大変なことになる」と話した。

 谷本知事は3月27日にも、都民に向けて「無症状の人は、石川県にお越しをいただければ」と発言。インターネット上で「あまりに危険」「経済優先、人命二の次」などの批判が相次いだ。

 1日、真意を問われた谷本知事は「観光振興の一助になればと申し上げた」と説明し、発言の撤回や修正はしなかった。

 県によると、桜シーズン初日の3月30日の兼六園入園者は、前シーズンと比べ約6割減った。新型コロナの影響とみられるという。

 1日、谷本知事は東京都など50人以上の感染者が判明した9都道府県への不要不急の出張などを自粛するよう県民に要請。県主催の屋内イベントについても、今後1カ月は中止・延期するとの方針を示した。(木佐貫将司)