新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。感染したら体の健康に加え、心にも影響が出ることがあります。また、身近な人がかかったら、どう声がけすればいいのでしょうか。非常時の心のケアに詳しい筑波大学の太刀川弘和教授(災害精神医学)に話を聞きました。
拡大する筑波大学の太刀川弘和教授=本人提供
――今回のように感染症の集団発生が起きた場合、心のケアは必要ですか。
はい。個人の対応能力を超え、多くの人に危害を与える点では、戦争やテロ、自然災害と変わりません。同じように心の問題を引き起こすことがあります。
――具体的にはどのようなことが起こるのでしょう。
これからは陽性でも軽症なら自宅待機になることが考えられます。自宅待機などが続くと不安、抑うつ、絶望感といった反応が出ることがあります。頻度や種類は人によってさまざま。高齢者では、もうろう状態などの意識障害、若者では怒りや自殺行動として現れることもあります。
だれでも起こりうる反応ですが、ずっと続いて心身に不調を覚える場合は、精神科医療などの専門家への相談を勧めます。
――今後、身近な人の感染が増えることが考えられます。感染者にはどう接したらいいでしょうか。
「感染したの?」といった無神…
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朝日新聞社会部