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コラム「笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考」

 藤村忠寿(HTB「水曜どうでしょう」チーフディレクター)

 子供のころ、風邪がはやって学級閉鎖になると「やったー!」なんて無邪気に喜んでいました。台風が近づくと「明日学校休みになるかな?」と、そればかりを考えてそわそわしていました。

 子供ってそんなもんですよね。自分が風邪を引いて寝込んでいるわけじゃないから、学級閉鎖になれば友達の家に遊びに行き、台風の被害に遭ったことがないから「もっと大きい台風が来れば学校が休みになるのに」と無邪気に考える。

 でも大人になるとそうはいきません。風邪を引いて寝込むことの苦しさを知っているし、仕事を休むことで各所に迷惑をかけてしまうことも知っているからです。台風が直撃すれば甚大な被害を被って、生活が立ち行かなくなることも知っている。子供よりも知識と経験を積み重ねてきたから、このあと起こり得ることがわかるわけです。

 さて今回の新型コロナウイルスについて、大人として今後起こり得ることを考えてみました。「経済的な打撃は相当なものがあるだろう」ということはすでにわかります。さらに「もし自分が感染してしまったら」と考えてみます。

 まず家族も感染している可能性は非常に高い。職場の人たちにも感染の可能性はある。同僚たちは出社できなくなるでしょう。職場は消毒のためにいったん閉鎖される。テレビ番組の制作現場ですから、番組が作れなくなってしまうかもしれません。番組休止も考えられます。会社は大きな打撃を受けます。そうなれば、感染してしまった僕に対して「藤村さんはこんな時期に東京に行ったからだ」とか「そもそも体調管理ができていないんだ」と言う人が少なからず出てくるでしょう。僕は一気に悪人になってしまいます。

 ここまで想像すると、自分の中…

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