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 韓国で2日、15日に投開票される国会議員の総選挙(定数300、任期4年)が始まった。5年の任期を折り返した文在寅(ムンジェイン)大統領への審判が示される。新型コロナウイルスの感染終息に見通しが立たないなか、防疫対策や景気刺激策が争点になりそうだ。

 立候補したのは小選挙区(定数253)に1118人、比例区(定数47)に312人。進歩(革新)の政権与党「共に民主党」系の現有議席は129で、与党は過半数への上積みを目標にする。2日発表の世論調査によると、政党支持率は、共に民主党が43%、保守系の野党第1党「未来統合党」が28%だった。

 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、各候補は大勢が集まる演説会や有権者との握手を控える。中央選挙管理委員会は今回、投票所に行くことが難しい身体障害者や軍人に加え、新型コロナウイルスに感染して隔離中の有権者にも、事前に登録すれば自宅や病院からの郵送投票を認める。

 ソウル中心部の選挙区では、次期大統領候補と目される共に民主党の李洛淵(イナギョン)・前首相と、未来統合党の黄教安(ファンギョンアン)代表が直接対決する。韓国の大統領は再選が禁止されており、この首都決戦を制すれば大統領の椅子が近づくだけに、韓国メディアの関心も高い。(ソウル=鈴木拓也)