新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都などから外出自粛の要請が出ていることを受け、外食チェーンで休業が広がっている。
焼き鳥チェーン大手の鳥貴族は2日、国内の直営394店を4~12日に臨時休業すると発表した。従業員約1万1千人の雇用は維持し、パートやアルバイトについては休業中も手当を支給するという。フランチャイズ契約の247店についても、運営会社の判断で臨時休業や営業時間の短縮をする場合がある。
居酒屋チェーンを運営する串カツ田中ホールディングスも4~12日に直営店116店を休業。約160あるフランチャイズ店には、休業を推奨する通達を出した。3月初旬から全店で従業員に対して出勤時の検温を義務づけ、営業時間を2時間ほど短縮するといった感染予防策を取ってきたが、客や従業員の間で感染が広がるリスクを避けるために休業を決断したという。
塚田農場などを運営するエー・ピーカンパニーも2日から、直営の約180店を臨時休業した。関東の1都5県の店舗は21日まで、それ以外の店舗は10日か15日まで休業する。広報担当者は「3月の売り上げは減っており、臨時休業も業績に影響するが、従業員やお客様の安全を優先した」と話した。(加茂謙吾、若井琢水)
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