鳥取)パープルタウンに防災チャレンジショップ

斉藤智子
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 停電時に持ち運んで使える大容量電源、応急処置用の段ボール製の添え木などの防災商品を扱うチャレンジショップ「クロスロード」が、鳥取県倉吉市の商業施設「パープルタウン」に開店した。現在の取扱商品は数種類だが、社長の市川英明さん(45)は「防災関係の商品を製造する県内のメーカーや、扱う県内の業者と提携し、地元の防災アイテムの情報発信基地を目指したい」と話す。

 1階インフォメーション斜め向かいの一角の長机に防災商品の見本を展示し、1日にスタート。持ち運べる電源は家庭用コンセントからの充電も可能で、100ワット(重量約1キロ、税別2万6千円)、300ワット(重量約5キロ、税別6万3千円)など。避難所の衛生対策にも日常生活の除菌にも使えるとして、市内の業者が取り扱う弱酸性の消毒液も仕入れている。

 市川さんは神戸市出身で、阪神大震災を経験した。4年前、勤めていた太陽光発電のメーカーの取引先だった倉吉市の会社に転職し、2016年の鳥取県中部の地震に遭った。こうした体験から、昨年8月、法人向けに災害への備えなどを提案する事業を個人で始めたという。

 「チャレンジショップでは可能な限り店頭にいて、普段の生活からできる備えに一緒に知恵を絞りたい」と市川さん。パープルタウン2階の震災復興活動支援センターとも連携して取り組みたいという。問い合わせは同店(080・3865・7392)へ。(斉藤智子)

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