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 「快晴」や「ひょう」などなじみのある天気や大気現象の表記を見なくなったことにお気づきだろうか。全国45カ所の地方気象台などが、100年以上も続いていた人の目による観測を終えたためだ。

 富士山を望める静岡地方気象台(静岡市)の屋上。ここで毎日午前9時と午後3時、9時の3回行っていた目視観測を今年2月3日に終えた。気象情報官の瀬下(せしも)政宏さん(48)は「観測に携わる職員が最初に教わる仕事だった」と話す。

 目視観測では、雲の量や形、高さで天気を判断してきた。瀬下さんに実演してもらうと、屋上から360度、空を見つめて1分ほど。「晴れ」と結論づけた。空の9割ほどを薄い上層雲(上空5~15キロに浮遊)が覆い、その下に浮かぶ雲より量が多い「薄曇り」だから――。そう説明されたが、素人目では全く分からない。もやや霧などの大気現象は、ビルや建物を目印に見通せる距離で決める。見えるのが、1キロ未満までなら霧だ。

 気象庁によると、目視観測は二度と起きない自然現象を記録し、影響を理解するため、気象観測の文化が根付いた明治時代に始まった。静岡では1940年、気象台の開設と同時に開始。手書きされた当時の記録簿には、雨の降り始めから終わりまでの時間が分単位で記録されていた。「異常透明」など今の職員も知らない項目や、富士山上空に漂う笠雲とみられる絵も描かれていた。

 目視観測に取って代わったのは…

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