ジャズが盛んな米ニューオーリンズ市の音楽一家、マルサリス家の家長で「ニューオーリンズの父」とも呼ばれたピアニスト、エリス・マルサリスさんが1日、新型コロナウイルスによる合併症で亡くなった。85歳だった。息子でサックス奏者のブランフォード氏がウェブサイトで明らかにした。

 父親は同姓同名の公民権運動支援者で、故キング牧師らが愛用したモーテルを同市で営業していた。そこで多くの黒人ミュージシャンと出会い、音楽の道を選んだ。教育者としても名高く、複数の大学で若い世代の指導にあたった。

 昨年12月まで同市で定期的に演奏。息子が6人いて、ブランフォード氏や、トランペット奏者のウィントン氏ら4人がミュージシャンとして活躍している。(ニューヨーク=藤原学思)