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 今も昔も桜の咲く時期になると、全国から期待に胸を膨らませた人たちが上京してくる。俳優の松雪泰子さん(47)は佐賀県の高校を卒業後に上京した。東京駅のホームに降り立った瞬間の光景を、今も鮮やかに覚えているという。

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 今でも「やっぱり友だちだな」と思うのは、地元の中学、高校時代の同級生たちです。演劇の地方公演で九州に戻ると、みんなで見に来てくれます。何者でもないときの自分を知っている友人たちに、「やっちゃん」と呼ばれると、すぐ昔に戻れます。

 幼い頃からクリエーティブなことや何かを生み出す仕事に興味がありました。高校時代に集英社の雑誌の読者モデルを始めたので、本社がある神保町かいわいを訪れていました。「藪蕎麦」の店に連れて行っていただき、「おそばはこういう食べ物なんだ」と驚いたことを覚えています。九州にはそば文化がありませんから。

 高校卒業後、本格的に芸能活動をするため上京しました。NHKのドラマの出演が決まっていました。故郷を離れる寂しさよりも、ワクワクする気分が上回りました。経験値が少なかった分、怖さを知らなかったのでしょう。引っ越しの荷物はさほどなく、スーツケース一つ抱えて、一人で新幹線に乗りました。東京駅のホームに降り立ち、「ここから始まる」と身震いしたことや、ホームの光景は、今でもはっきりと覚えています。

 上京した頃は、今みたいに東京…

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