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 石川県内で新型コロナウイルスの感染拡大が加速している。2日に1人、3日には1日当たりで過去最多となる4人の感染が判明。県内で確認された感染者は3日夕方までで20人に上った。その中には、北鉄金沢バスの運転士も含まれていたことがわかり、3日に路線バスが相次いで運休。1万人の足に影響も出た。

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 石川県は3日、県内の男性4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 県によると4人のうち金沢市の50代会社員男性と、白山市の50代男性の2人は職場の同僚で、それぞれ東京、岐阜に出張した後に発熱などの症状が出たという。残り2人は、かほく市の60代会社員男性、白山市内の50代会社員男性。

 また2日夜には50代の男性会社員の感染も発表。この男性については、北陸鉄道が同日夜、グループ会社に勤務するバス運転士であることを明らかにした。

 谷本正憲知事は3日、記者団に「厳しい状態が続いている」としつつ、「感染ルートや濃厚接触者の特定はまだ行える。東京や大阪ほどの状況ではない」と述べ、夜間の外出自粛などは求めない考えを示した。

 また県は3日、学校再開時期が近いとして、感染者の市町を公表。内訳は金沢市10人、白山市4人、小松市2人、能美市、かほく市、内灘町、県外が各1人。

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 20人の感染者の中に含まれていた運転士は、北陸鉄道のグループ会社・北鉄金沢バスの野々市営業所に所属していた。そのため、同社は、2日から事務所や53台のバスを消毒する作業を実施。3日は金沢、野々市、白山、能美の4市で1日約1万人が利用する同営業所の15路線を運休する対応に踏み切った。だが、感染者が運転士だったことは県が前夜の会見で明らかにしなかったこともあり、3日朝、各地のバス停では運休を知らない乗客もいた。

 同日午後には北鉄の加藤敏彦社長らが記者会見した。感染した運転士は3月27日に午前6時35分上荒屋西発、兼六園下行き、同7時10分兼六園下発、西金沢行きの2便を運転した後、体調不良により早退したことを公表。加藤社長は同営業所の59人の運転士らに対し「感染拡大防止の観点とお客様の安全を第一に、14日間の自宅待機させる」と述べ、その影響で4、5の両日も3日と同様の運休を行うとした。

 一方、感染した運転士との濃厚接触が疑われる同僚数人はPCR検査を受けさせる方針だが、乗客については濃厚接触の有無を調べないという。加藤社長は「運転士はマスクをしているし、バスは換気している」と述べ、乗客への感染の可能性は低いとした。

 当面運転士が足りない状況が続くが、6日以降は他の営業所の応援を求め、一部路線は減便して運行する方針。詳細は同社のサイト(http://www.hokutetsu.co.jp/別ウインドウで開きます)に掲載する。