「45年住んで初めて」 自粛、銀座も天神も人影消える
東京都などが外出自粛を求めた週末が2度目を迎えた4日朝。天候に恵まれた休日にもかかわらず、銀座や渋谷、池袋など都心繁華街の人影はまばらだった。
飲食店やブランド店が軒並み休業した銀座は、大通りに面した百貨店などのシャッターが目立つ。先週末は営業時間を短縮して開店した銀座三越も、今週末4、5日は臨時休業に。入り口にはられたお知らせを見た千葉県船橋市の会社員の女性(60)は、「以前娘が働いていたので気になっていた。今週末は休館と聞いて安心した」と足早に去っていった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小川洋知事が週末の外出自粛を求めた福岡県。前回の週末に続いて2度目だが、今回は「19日までの毎週末」と長期戦の構えだ。4日は一部の百貨店や商業施設も臨時休業し、本格的な「外出控えの週末」がスタートした。
天神では臨時休業相次ぐ
九州一の繁華街の福岡市・天神では岩田屋本店が臨時休業。普段は多くの買い物客が出入りする正面玄関の扉には、休業を告げる紙が貼られていた。知らずに食料品を買おうと訪れた近くの末森愛子さん(72)は「45年住んでいてこんなことは初めて」。平日は接客の仕事で動けないため、午前中から訪れた。「人通りもこんなに少ないなんて」と驚いていた。
福岡三越、福岡パルコ、イムズ、ソラリアステージとソラリアプラザのほか、天神地下街も152店舗のほとんどが臨時休業した。(棚橋咲月)
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