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 老いた両親の介護を息子の妻が担う、いわゆる「嫁介護」。その負担を社会で受け止めようと、介護保険制度は2000年に始まった。それから約20年。息子の妻が介護を苦に、義理の両親らを手にかけたとされる事件が起きた。統計上、「嫁」の介護は減った。だが、女性が家族の介護を主に担う状況は、今もなくならない。(畑山敦子、有近隆史、田中聡子)

 「母さんの便が出た」。日曜日、趣味のパン教室に出かけていた時、愛知県の女性(54)に夫(59)から電話が来た。「わかった」。女性は急いで帰り、義母(85)の汚れたおむつを取り換えた。

 夫は認知症の義母の尿取りパッドの交換はできても、義母のおしりをふくのはできないという。「子どものおむつもうんちは替えられなかったし、下の世話は難しいようです」

 女性の仕事はケアマネジャーだ。たいてい午後7時前後に帰宅し、先に帰った夫が作った夕食を義母に食べさせ、着替えやトイレなどの世話も女性がする。

 義母は5年前に脳血管性認知症と診断された。昨年、膀胱(ぼうこう)炎の影響で歩くのが難しくなってからは車いすを使い、月曜から土曜までデイサービスに通う。夫は家事はするが、「介護は女性がやるもの」と考えており、義母の介護にも消極的。女性はグループホームで働いたこともあり、義母のベッドや車いすへの移乗や、トイレや食事の介助に慣れている。義母が歩くことが難しくなってからは、女性の介助が増えていった。

共働き、義理の両親の介護担うのは自分

 女性は介護することは受け入れつつも、共働きの自分がほぼすべてを担うことに疑問も感じている。

 長女が3歳の頃に、孫と暮らし…

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