【動画】北京駅前で新型コロナウイルスの犠牲者を悼んで黙祷=平井良和撮影
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 中国で墓参の習慣がある清明節の4日、新型コロナウイルスの犠牲者らを悼むため、中国政府が午前10時から3分間、黙禱(もくとう)するよう全国に呼びかけ、多くの地下鉄やバスが運行を止めた。「哀悼」の文字や半旗が掲げられた北京駅前では、列車の汽笛や車のクラクションが一斉に鳴らされ、多くの人が立ち止まって祈りを捧げた。

 中国本土のウイルスによる死者は3日までに3300人超に上っている。現在は感染拡大の勢いは収まって多くの街が平常を取り戻しているが、この日は劇場など娯楽施設の営業やオンラインゲームの利用が停止され、テレビのバラエティー番組の放送も取りやめとなった。

 一方、各地では墓地に多くの人が集まって感染リスクが高まることを避けるため、墓園の入場を予約制にして人数を制限したり、インターネット上の架空の墓に参る「ネット墓参り」が推奨されたりした。墓参を全面禁止とした上で市民に代わって当局が墓周りを掃除したり、献花したりする無料の代行サービスを実施した地域もある。(北京=平井良和)