環境保護活動で知られる作家のC・W・ニコルさんが3日、直腸がんのため長野市の病院で死去した。79歳だった。葬儀は親族のみで営んだ。喪主は妻真理子さん。後日、お別れの会を開く予定。

 英国ウェールズ生まれ。カナダやエチオピアで海洋哺乳類や野生動物の保護に取り組んだ。1962年に空手の修行で初来日、75年の沖縄国際海洋博覧会でカナダ館の副館長を務めた後、80年から長野県信濃町の黒姫に拠点を置いた。荒れ果てた里山を購入し、「アファンの森」と名付けて間伐や除草などによる森の再生活動を始めた。

 テレビ出演や全国での講演会などで森づくりの必要性を伝えた。95年に日本国籍を取得、2002年に設立した「C・W・ニコル・アファンの森財団」の理事長に就いた。主な小説に、和歌山・太地の鯨捕りを描いた「勇魚」やファンタジー小説「風を見た少年」などがある。05年に英国の名誉大英勲章を受けた。