トランプ米大統領は3日、医療用マスクなどの輸出をやめる方針を明らかにした。米メディアによると、国が戦略備蓄していた分も底をつきかけているという。外国人による買い占めや闇取引で、大量のマスクが国外に運ばれているという報道もあり、自国分を囲い込む狙いだ。
トランプ氏は3日の会見で「N95」と呼ばれる高機能マスクなどの医療防護品について「我々は、国内で今すぐ必要だ」と表明。すでに買いだめや価格つり上げなどを取り締まっており、約13万枚の医療用マスクや約20万の高機能マスクなどを差し押さえていることを明かした。
トランプ政権は2日には米大手化学メーカー「3M」に対し、マスクなどの米国向け供給を増やすよう要請。同社は3日の声明で、中国を含む海外拠点からのマスクの輸入を増やし、供給増に努めていると反論。カナダや中南米への輸出を止めるよう米政権が求めたとして、人道上の懸念を示した。
その米国から「横取りされた」と訴えるのが欧州だ。欧州メディアは、欧米諸国の間で「マスク戦争」が起きていると報じている。
DPA通信などドイツメディ…

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]